心の健康を保つ⑨ 「会話が苦しい」と感じていませんか?

心の健康を保つ⑨ 「会話が苦しい」と感じていませんか?

こんにちは。いい病院ネットです。

あなたは、初対面の方やそれほど親しくない相手との話すとき、上手く話せないと感じていませんか?特に二人きりになってしまったときに、何か話さなければと焦り、「会話が苦しい」と感じてしまうことはありませんか?

話ことが苦手になると、新しい環境に対する不安が増えることになります。今回は、会話がストレスにならない対処法についてご説明します。

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「会話が苦しい」と感じていませんか?

慣れない相手と上手な会話を交わすためには、次のような方法があります。

■自然な笑顔を意識する

笑顔は、相手の気持ちをほぐす効果があります。初対面の方と目があったときなどには、笑顔で相手に会釈するだけでも、心の垣根が低くなります。

「うまく話さなれば」と気負いすぎると、その気持ちがあなたの表情に表れ、相手にも緊張が伝わりやすくなります。話すことを意識するよりも、自分が相手に見せる表情や態度に気を遣うことが、その後の会話にも大きな影響を与えるものです。

人は、会話よりも、相手からうける非言語的コミュニケーションである表情や態度、雰囲気や身振り、話し方や声のトーンなどの方が、記憶に残ると言われています。

「話さなければ」と考えすぎるよりも、常に明るい表情や笑顔が作れるように心がける方が、慣れない相手との距離の縮め方になります。

■自分から挨拶をする

目が合って笑顔を交わせたら、相手に対して自分から会釈をすることも、相手の心を開く方法になります。

相手が会釈を返してくれたら、自分から「初めまして」「こんにちは」といった挨拶とともに、自分の名前を伝えてみます。相手の反応を確認しながら、そのままさらに話を進めるか、「よろしくお願いします」と伝えて終わりにするかを判断します。

コミュニケーションは、相手があって成り立つものです。「会話が苦しい」と感じてしまう原因の一つに、自分が思うような反応を相手がしてくれないことに対する不安やこだわりがあります。

自分がオープンに相手に対応しても、相手がオープンに答えるとは限りません。誰とでも仲良くなりたいと思う人もいますし、慣れない場所では自分を出さない人もいます。それは、それとして、自分は相手に対して「自分は相手とどうしたいのか」という気持ちを持つことがとても大切です。

相手にどう思われるのかを意識しすぎてしまうことが、「会話が苦しい」「初めての人に緊張過ぎてしまう」ことになってしまうのです。

■話す内容のバリテーションを増やす

「会話が苦しい」と感じる原因の一つに、会話のバリエーションが少ないことがあります。初対面の人に、あれこれ聞くことも「相手にどう思われるか不安」と考えてしまうと、言葉が不自然になります。

そのため、相手のプライバシーに触れない話のバリエーションを増やしておくことがおススメです。

例えば、
「今日は寒いですね。天気予防では、雨と言っていましたが降らないと良いですね」
「私は今日、電車できましたが、混んでいて大変でした。あなたは何でいらしたのですか?」
などです。

また、集まりの内容についての期待や感想などについて、簡単に話をすることも相手との距離を縮めるきっかけになります。

例えば
「今日のセミナー、自分で申し込んだんですが、〇〇について興味があるので、とても楽しみにしているのです」
などもあると思います。

相手のプライベートに踏み込む前に、自分についての情報を開示することで、相手が話しやすい場を作るように心がけます。

私自身も、初対面の方と話すことや、大勢の人がいる場所は、とても苦手です。ですが、自分自身の手意識が強いからこそ、話すきっかけ作りのための小ネタは予め準備しています。

「会話が苦しい」と感じる原因の一つに、相手との間の沈黙や間が不安であることがあります。苦しい沈黙を作らないためには、最初の会話は自分から作るように心がけると、会話が苦しいと感じる時間も短くなります。

会話を始めるきっかけは自分のほうから、そう考えることで相手の反応を待つことに対する不安もなくなります。

■相手の話を引き出し、聴き上手になる

会話のきっかけは、自分で作るとしても、自分の話ばかりを続けることは、「会話が苦しい」と感じる原因になりますし、相手にとっても負担に感じることもあります。

ある程度、言葉のキャッチボールができた後は、相手の話を聴くことに意識をシフトすることで、お互いの距離が更に縮まるきっかけになります。

多くの人は、自分に興味を示してくれた、自分の話を聞いてくれていることが嬉しいと感じるものです。また、自分の話に質問をしてくれたり、共感を示してくれたりすることで、さらに気持ちよく話をしたいと思うようになります。

「会話が苦しい」「長く自分のことを話すことが苦手」と感じているからこそ、相手に話してもらうほうが、「会話が楽」「話してくれて助かる」ことになります。

話を引き出す方法としては、

〇頷きながら、相手の話を聞く
〇相手のジェスチャーをまねてみる
〇相手の話すペースやリズムに合わせる
〇相手の言葉を短く繰り返す

ことがあります。

ですが、この方法は、急には上手にできないものです。仕事や友人、家族の会話の中で意識して使ってみることで初めて自然な会話として使えるようになります。

会話上手な人は、相手の表情や反応、態度の変化に敏感で、その反応を見ながら会話内容を変化させることや、深入りしすぎないようにしています。「会話」そのものよりも、相手との関係性を深めることに意識を向けることで、「会話が苦しい」という自分の気持ちに意識を向けすぎないようにしているのです。

まとめ

初対面の方や親しくない相手との話すとき、「会話が苦しい」という自分の気持ちにフォーカスしすぎてしまうと、さらに緊張して自分の態度や言葉がぎくしゃくしてしまいます。

コミュニケーションは、相手との会話のキャッチボール。自分からボールを投げ、相手に上手に受けてもらえなかったとしても、そのことにこだわらず、再度違う角度でボールを投げてみてください。

自分が、相手を理解したい、話したいと思う気持ちを、自然でオープンに伝えることで、相手もあなたと話を続けたいと思うものです。力まずに、笑顔で挨拶を。まずは、そこから初めてみてください。

ライター:村松真実(メンタルコーチ・カウンセラー)

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