心の健康を保つ③【自分が“浮いている”気がした時は】

心の健康を保つ③【自分が“浮いている”気がした時は】

こんにちは。いい病院ネットです。

6月は4月から変化した環境や人間関係にもなじみ始める時期です。忙しさで見えなかった人間関係のほころびやずれに、気付く時期でもあります。

ふと気が付くと、周囲から“あれ?自分って浮いている?”と感じることもあると思います。そのことがきっかけで、職場や新しい環境で人間関係のストレスをためないための方法をお伝えしたいと思います。

【自分が“浮いている”気がした時は】
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■「あれ?」と感じた理由は何ですか?

自分が“浮いている”と感じる時には、自分自身の心境の変化と、周囲の変化との両方があります。“あれ?なんだか自分が浮いている?”と感じた時は、まずは自分自身の気持ちの変化に注目してみましょう。

あなた自身が仕事に余裕ができたのか、または新しい仕事や役割に変化が生じたのか、体調に変化が起きたのかなど、自分に起きた変化を考えてみましょう。

あなた自身の気持ちや体調のマイナスの変化が、周囲に投影されたために“何だか、自分が浮いている”と感じることもあります。特に女性は、ホルモンバランスの変化によっても、自分の気持ちの起伏が強く表れることがあり、相手の何気ない行動が、“冷たい”私、何が悪いことをしたのかな?“と感じてしまうこともあります。

また、役割や仕事に変化が生じた時は、社会で活動している私たちは、あなた自身と付き合うというというよりも、その役割や肩書、仕事を通して、あなたとの関係性を築くことを優先します。

そのため、仕事の内容や役割が変わったときは、“以前と態度が違う”と感じても、あなた自身の役割に合わせて、相手の態度が変わったと考えてみてはいかがでしょうか。役割が変わることで相手が見せる対応は様々です。時には、嫉妬心や闘争心、仲間意識の低下などが相手の気持ちに沸き起こり、今までの対応よりも素気ない対応や敵意を示される場合もあります。

“あれ?私浮いている?”と感じた時は、まずは冷静に自分や周囲に起こった変化に目を向けてみることが大切です。

■次に自分の対応を振り返る

“自分がなんだか浮いている”と感じ、特に体調の変化や環境、役割などの変化を考えても思い当たらない時は、それまでの自分の周囲に対する対応を考えてみましょう。

○仕事に余裕がない時に、話しかけられると素気ない対応をしていた
○声を出してあいさつをしない
○約束の期限を失念したり、提出しなかったりすることがあった
○周囲が忙しい時に、マイペースに仕事をして帰宅していた
○愚痴や悪口が多い
○連絡や報告を後回しにしがち
○ミーティングなどで、「でも」が多い
○相手が話している時に、言葉を挟むことが多い
○うまくできない相手に冷たい態度をとったことがある

など、自分では当たり前と思っている対応が、周囲にとって好意的に映らないこともあります。“あれ?”と感じた時は、自分を責めたり相手を責めたりする前に、普段の自分の態度や対応が、周囲の場に合っていたかどうかを振り返ってみます。

人は余裕がないほど、相手への配慮に心配りをしないまま対応してしまうと、いつも以上にとげとげしくなっているものです。また、マイナスのオーラを出す人は、周囲に悪影響を与えやすいため、敬遠されがちです。

まずは、マイナスのオーラを出していないか、相手の言葉を受け取る姿勢で対応しているどうかを振り返ってみてください。人と人との関係性は、双方が影響しあって変化していくものです。あなたの対応が、相手に心地よいものに変われば、相手もおのずとあなたに気持ちを開くものなのです。

■自分だけを責めず、自然体で過ごせる場所を見つける

自分の対応を振り返って、マイナスのオーラを出すことを避け、相手の言葉を受け止めるようにこころがけても、すぐには周囲の変化が出ないこともあります。また、自分が変わったことで、更に周囲の態度がきつく感じる場合もあるかもしれません。

そんな時は、信頼できる同僚や上司に、相談することも大切です。自分の行動や対応が適切かどうかを客観的に判断してもらうことも良い選択です。

同時に、周囲の対応を気にしすぎてしまうことも、“ストップ”するようにします。気にしすぎると、相手の小さな態度や対応にも、自分に対する意味を見つけてしまうことになります。そうなることで更にお互いがぎくしゃくしてしまうため、“気持ちよく過ごせる関係性を保つ”ために行うこと以外には、必要以上に相手との関わりを考えないことも大切です。

仕事や学校、サークルの中での関係性は、期限があるものです。気持ちよく過ごせる風通しの良い人間関係を築くことは大切です。しかし、“あれ、私、浮いている?”と感じた原因が、あなたにではなく、相手や周囲の人間関係にある場合もあります。そんな時には、やはり周囲と適切な距離を保ち、義理を欠かない程度に、周囲の相手と接する気持ちの切り替えも大切です。

あなたが、相手に心を配り、自分の役割をきちんと果たしても、相手が変わらないのなら、あなたが深呼吸できる場所は、他にあるのです。仕事は仕事、学校は学校と、割り切って、あなたが無理をせず、自分らしく過ごせる場所でリフレッシュすることで、そのゆとりが周囲を変化させていくこともあります。

まとめ

いかがでしたか?自分が浮いていると感じる瞬間は、誰でもあることです。その時にすぐに自分の中に原因を見つけないことが、その後の対応に大きく影響します。仕事も学校もサークルも、周囲の関係性の中から、“あれ?”が浮かび上がってきます。自分だけを責めない、自分も相手を受け止める、そして自分が深呼吸できる場所でリフレッシュする、ことで“あれ?浮いている?”関係性を変化させていってください。

ライター:村松まみ(メンタルコーチ・カウンセラー)

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