こんにちは、いい病院ネットです。
今日は、前回の続きとうことで、
テレビで紹介されていた「セカンドオピニオンの驚きの事例」をご紹介します。
■症状:尿トラブル
頻尿という言葉は皆さんご存知ですよね?
夜間に何度もトイレに起きてしまう。
そんなシーンをイメージされるのではないでしょうか?
この頻尿という症状にも、意外な原因が隠れていることもあるそうです。
これは、そんな一例です。
■夜中に8回もトレイに・・!
テレビで紹介されていた方は、なんと夜中に6~8回もトレイに起きてしまう。という症状に悩んでいたそうです。
そのため、夜中にしっかり眠ることができず寝不足が続き、
日中の生活全般に影響が出てしまっていました。
「なんとかこの頻尿を治したい」
そして、病院に行った検査結果がこちらです。
ファーストオピニオン
「過活動膀胱」
過活動膀胱とは、尿が十分に溜まっていないのに尿意を感じる病で
推定患者数は、なんと約1040万人!
加齢や女性ホルモン減少によって引き起こされ、
膀胱近くの筋力が低下
そのため尿道が緩み、尿が少ししか溜まっていないのに
尿道に入り込み尿意となってしまうのだそうです。
そして、処方された飲んでいくのですが、
まったくよくなるどころか、頻尿の頻度がますます上がっていき
夜はほとんど寝れない状態に。
1年経っても、あまりにも治らないので、
行きつけの病院の先生から
泌尿器科の名医がいるから、一度診察してもらってはどうか?
と紹介されたのです。
それが、ここでした。
■尿トラブル治療の名医
国立長寿医療研究センター
吉田 正貴 先生
です。
全国の医師が治療の基本とする
「診療ガイドライン」を作成する
泌尿器科屈指のエキスパートです。
そして、名医の診察が始まりました。
過活動膀胱とは、尿があまり溜まっていないのに尿意を感じてしまう症状
しかし、検査をしたところ、尿が溜まっているのに、それほど尿意を感じていない状況でした。
そこで、患者さんに、しっかり尿を出してきてもらうように指示し、その後また検査を実施したのです。
すると、驚くことにまったく尿が減っていなかったのです。
そこで、名医は次々を膀胱に関係のない質問を浴びせます。
・最近便秘ぎみになっていませんか?
・つまずく事や歩きにくいことが増えた?
などです。
そして、名医は確信したようです。
患者さんに「特殊な血液検査を受けてください。」と伝え
その結果で判明したその病とは・・・?
■頻尿の本当の原因とは何だったのか?
特殊な血液検査で判明した・・その原因となる場所とは・・・
なんとっ「骨髄」だったのです!
病名は
HAM
HTLV-1関連骨髄症
というもので、
HTLVという白血球に感染するウイルスが起こす
厚生労働省指定の難病の1つで
国内の患者数は3000人程
非常にまれな病気だったのです!
そのウイルスが骨髄で慢性的な炎症を引き起こし
さまざまな全身症状が現れるそうです。
その結果、膀胱や尿道の神経に影響し
頻尿が引き起こされていたようです。
驚きですよね。
このように、なかなか治らない症状には、
まったく思いもよらない原因が隠れていることもあるので
セカンドオピニオンは有効だと言えますね。
これからは、医療との関わりをしっかり自分で考えて
医療を、自分で選ぶ時代。
そう言ってもいいのではないでしょうか?
以上、いい病院ネットからお送りしました。