心の健康を保つ①【新しい環境に慣れるための方法とは】

心の健康を保つ①【新しい環境に慣れるための方法とは】

こんにちは。いい病院ネットです。

4月は新しい職場や人間関係が始まります。あなたは、「新しい」ことにわくわくを感じる方ですか?それとも、不安が先に立つ方でしょうか?

実は、ここからすでに、あなたの心の習慣が始まっているのです。不安や心配を強く感じやすい人、逆に「楽しい」ことだけに目を向けやすい方。この両方が、上手にバランスよく働くと、結構新しい職場や人間関係もなじみやすいのですが、両方の気持ちに偏りやすいと、思った通りに行かなくて落ち込む、心配し過ぎて緊張してしまい失敗する、といったパターンに陥ることがあります。

心の健康を保つことは、体の健康を保つコトにもつながります。ストレスを知って、ストレスがあっても、上手に対応できる方法について、お伝えしていきたいと思います。

【新しい環境に慣れるための方法とは】
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新しい職場や人間関係になじんでいくのは、本当に大変ですよね。私も、職場や部署を何度も変わっていますし、色々な役割の中で新しい方と初めて会うことも良くあります。

そのたびに、とても緊張しますし、ストレスを感じて胃が痛くなることもあります。年齢を重ねると慣れていくのかと思いきや、あまりそうではないのも実感として持っています。
要は、元来の自分の本質は変わらないため、マイナスのことばかりを考えてしまいがちです。

ですが、良く考えてみれば、初対面は自分だけでなく、緊張し不安と期待が行き混じる時。だとしたら「気持ちよく、新しい環境に馴染んでいきたい」と自分が意識するコトで、周囲の雰囲気を良くするきっかけを作ることができるということです。

■新しい環境に入る前は良く眠る

心と体は連動しています。特にメンタルは、ホルモンバランスにも影響を受けやすいことが判っています。そのため、新しい環境に入る前は、まずは12時前には、眠ることをおススメします。

体の疲労を改善し健康に保つ役割をする成長ホルモンや、睡眠の質を良くしたり美容に役立つメラトニンが分泌されるのは夜0時から2時頃までが一番多くなるといわれています。
そのため、これらのホルモンが十分分泌されないと、体の疲労が取れない、色つやが悪い印象を与えてしまうということになります。

それは、新しい環境の人に、好印象を与えにくいですし、あなた自身が元気に活動する活力不足になってしまいます。

新しい環境に入るための準備も色々とあると思いますが、初めの印象を良くとしたい時には、眠くなくてもベッドに入って体を休めることがおススメです。

■定番は笑顔とあいさつはハロー効果に役立つ

新しい環境に入る時、とにかくよく判らない人まで、軽く会釈することは良いと思います。職場の人間関係は複雑で、お局殿がいたり裏ボスがいたりします。また、人は外見の印象から抱いたイメージで、相手の人となりを判断してしまう「ハロー効果」という心理が働きます。同時に一度持たれた印象を変えることは、意外に難しいとも言われています。

であるとしたら、新しい環境や人間関係に早く溶け込みたいと思う時は、定番ですが、「笑顔とあいさつ」、そして誰からも好感度の高いファッションや小物を持つことは、相手に素直に受け入れてもらいやすくなります。

ただし、ここでのポイントは、
〇相手のパーソナルスペースに立ち入りすぎない
〇下手にでない、媚びる態度をとらない
ことです。

パーソナルスペースを意識する人は、あまりいないかも知れませんが、前からいる職場の方は、新しい人を敵なの味方なのかを見極めたいと考えている方もいます。そのため、必要以上に、最初から相手の傍に近寄りすぎると、不愉快な感情を抱く方もおられます。

上下左右、男女関係なく、同じような距離感で、接することも、意外に大切なコトなのです。

また、新しい環境に馴染もうと、あえて自分を卑下したり、変に気を使ってしまう方もおられます。けれど、初めの印象で「この人、媚びてない?」と思われると、その後のあなたの印象を変えることが難しくなってしまいます。

「嫌われたくない」「気に入られた方が楽」という気持ちが強いと、それが態度に出てしまいがちです。ですが、その気持ちは横に置いて、新しい職場・新しい人間関係での、あなたの新しい立ち位置を、笑顔とあいさつで自分が主導権を握って作り始めて下さい。

■頑張りすぎない、一生懸命すぎない、周囲を見る習慣をつける

実は、うつ病になりやすい方は、一生懸命で真面目な方が多いのです。相手に迷惑をかけたくない、相手の希望に応えたい、早く自分の実力をつけたいと気負ってしまい、自分の体力や精神力以上のことをやり続けてしまい、ガス欠状態になってしまいます。

その一方で、希望だけが強すぎて、自分の思うように仕事や希望が通らないことで、急に面白くなく新しい環境が色あせる方もいます。

この2つのパターンの根本は、実は同じです。自分の思いや頑張りに対して、思うように周囲が反応してくれないことがベースにあるのです。

人は、頑張った分だけ認めてほしいと思うもの。自分を認めてくれた、自分だけの場所ができたことが、メンタルの安定につながり、更に頑張る自分を作り出すことができ、気持ちよく働くことができます。

ですが、多くの人がいる環境の中では、「相手反応があってこそ」の自分になります。相手も自分も、気落ちよく動くためには、相手にも「誰かに認められたい・ほめられたい・大切にされたい自分」がいるのです。

そのため、自分の思いだけを全面に出しても、自分だけが頑張っても、「だけ」はあなたの尺度でしかありません。相手にも、人数分の「だけ」があり、その基準も人によって違うのです。

だとしたら、相手も自分も両方が頑張れる、認め合える、役に立つ場面があることが大切だということになります。自分が輝けるのは相手が機会を与えてくれたからこそ。だからといって、相手の期待以上に頑張ろうとか、相手が思った仕事や機会をくれなかったと考えるのは早急すぎます。一つ一つの出来事に反応せず、その環境や人間関係、そして全体の中の自分の役割を客観的にみる習慣をつけてみます。

あなたと同じように新しい課題を与えられた方、同じ立場を維持されている方、そして逆に今まで頑張ってきた仕事を手放す時期にきた方もいます。役割も仕事も、新しいことばかりではなく、その時の自分の役割を十分に理解して淡々と着々と進めていくことが全体の和となっているコトに気が付くと思います。

頑張りすぎや一生懸命、そして急な脱力は、あなた自身だけでなく、周囲の方にも硬い波動として伝わっていきます。ほんの少し、自分を認めてほしい気持ちを緩め、周囲を見回す余裕を意識することで、その波の力は小さくなり、お互いが気持ちよく感じる波の強さになります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。新しい環境や人間関係に慣れるための方法についてご説明してきました。相手がいて、自分がいる。自分がいて、相手がいる。そのことを、意識するだけ心に余裕が生まれています。気負い過ぎず、頑張りすぎず、徐々に飾らない自分が出せるように心がけほしいと思います。

ライター:村松まみ(メンタルコーチ・カウンセラー)

 

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