心の健康を保つ②【気にし過ぎていませんか?】

心の健康を保つ②【気にし過ぎていませんか?】

こんにちは。いい病院ネットです。

5月は新しい職場や人間関係に少しずつなれ、仕事や役割などを任され始める時期です。けれど、初めての仕事や役割で失敗してしまい、落ち込み過ぎていませんか?

新しい環境、新しい仕事、新しい役割を与えられた時、うまくやろうと思うばかりに失敗してしまい、そのことがきっかけで「もうだめだ」「やっぱりだめだ」と落ち込み過ぎてしまうと、仕事に行きたくなくなったり、うまく行き始めていた人間関係さえぎくしゃくいてしまうこともあります。

今回は、小さな失敗やつまずきに強くなって、ストレスをためない方法をご紹介します!

【気にし過ぎていませんか?】
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■失敗してしまったのは、本当にあなただけの問題ですか?

新しい仕事や役割などを任された時、うまくこなせず上司や同僚に嫌味をいわれたり、ミスをしたことで誰かに迷惑をかけてしまったりすることは、誰しもが経験していることです。

そんな時に考えられる原因は、緊張のし過ぎや、手順が身についていない、不注意など不慣れな自分自身の問題もありますが、それだけではないこともよくあります。

例えば、情報不足や周囲の人とのコミュニケーション不足、相手の理不尽な対応や責任転嫁など、失敗したのはあなたであったとしても、それまでのプロセスのすべてがあなただけの問題ではないことも多いと思います。

そんな時、「なんで、○○しなかったのだろう」「自分が●●しておけば」と考えても解決できません。解決しない問題を突き詰めても、気持ちは落ち込むだけになってしまいます。また、その落ち込みが周囲の人にも伝わり、気まずい雰囲気になってしまうことにもなりかねません。

まずは、失敗した事実と感情を切り離し、失敗までに至るプロセスに目を向けるように、視点を変えるように心掛けることも大切です。

■自己評価、辛すぎではありませんか?

失敗をとても気にするタイプの人がいます。実は、私も、以前はそれで損をしてきました。自意識が強すぎ、うまくいかなかったことや注意されたことをクヨクヨと考え、「どうせ、自分はうまくできない」「私がいない方がいいのではないか」と考えてしまうことも多かったです。

「こう見られたい自分」が強すぎてしまうと、いらぬ緊張や集中力の欠如を招き、余計に失敗を引き起こすことさえあります。私はそのタイプで、認定試験などで実技があると、まず1回目は落ちていました。

その上更に失敗するのが不安で、実技の時は過緊張になり不自然な対応をし、やっぱり失敗し、自信を無くし自己評価も下がる……の繰り返しでした。

ですが、ある時、冷静に考えると、「いつも」落ちると思っていますが、「落ちていない」場合もあることに気が付きました。数回の失敗体験をすごく気にし過ぎてしまい、失敗していない回数の事にはめもくれず、「1回目は失敗するダメな私」という自己評価を下していたのです。

それは、「失敗が恥ずかしい」「自分だけがうまくいかない」「周囲の人に恥ずかしい」という自意識過剰も加味された感情でした。

しかし、それは主観的評価です。失敗したことは事実ですが、「いつも」でもないですし「自分だけが」失敗しただけとは限らず、そもそも「周囲の人は」失敗した時は嫌な顔をしたとしても、多くはすぐに次の業務や出来事に視線を向けているのです。

失敗やミスをしたとき、辛すぎる自己評価を下す思考回路をストップさせる習慣をつけてみませんか?

悪い方へ悪い方へと考え始める思考を止める「ストップ法」と呼ばれるものがあります。これはアメリカの心理学者 ポール・G・ストルツが考え出した方法で、思考がマイナスに向かい始めた時に「ストップ」と声を出して思考を止めるというものです。私もストップと声に出したことはありませんが、「今はそれ以上考えない」「考えるのは後にして、今やるべきことをやってしまおう」と意識するようになり、ネガティブ思考から抜け出せるようになりました。

そうなってみて感じたことは、「ミス」「失敗」の多くは、自分のこれからの取り組みや努力次第で、意外と何とかなるものだということでした。

■小さな達成感に目を向けてみませか?

失敗やミス、人と比べてできないと考え落ち込みかけた時、「できないこと」よりも、小さいけれど「できたこと」に目を向けるように心がけて欲しいと思います。「小さなコト」だとしても、その小さなコトができなければ、それ以上を望んでも歪みが生じてしまいます。

初めてのこと、苦手なことをやらなければならない時ほど、この「小さな達成感」はとても大切です。何故なら、その達成感を味わうために、やるべきことを細かく観察し、そのプロセスを理解していく必要が生じてくるからです。

仕事や役割などを小さなプロセスに分解してみると、そのプロセスを達成するためには何が必要で、誰の協力や自分の準備が必要なのかも冷静に見えてくることにもなります。

この小さなプロセスの達成の繰り返しが、あなたの自己評価を高め、仕事でのミスを最小限にすることにもつながっていくのです。

また、この作業を繰り返していく中で、何かを新しく始める苦手意識が克服され、「こうやっていけば大丈夫」「もし、ミスが起きても修復できる」と確認することで、客観的な自己評価をすることもできるようになります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

仕事や役割を行う中で、失敗やミスは誰もが起こすものです。その時、相手の評価や失敗してしまったことだけに囚われず、客観的にプロセスを見直すことや、ネガティブな気持ちになる癖を「ストップ」させ、気にし過ぎをやめる習慣を身に付けて下さい。

気持ちを切り替えることで、新しい局面は必ず見えてきます。「失敗やミスをした方が、人として成長できる!」と割り切って、これからのことに目を向けて欲しいと思います!

ライター:村松まみ(メンタルコーチ・カウンセラー)

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