心の健康を保つ⑤【自己評価きちんとできていますか?】

心の健康を保つ⑤【自己評価きちんとできていますか?】

こんにちは。いい病院ネットです。

あなたは、“人より仕事がうまくできない”、“何をやっても緊張してうまく行かない”、そんな思いにさいなまれ、生きにくさを感じていませんか?また、自信を持って仕事をしている友人と比較して、自分は何も誇ることがないと落ち込んでいるかもしれません。

しかし、その自己評価、本当にマッチングしているでしょうか。意外と見えてない自分の強みや可能性。自分の価値を知り自己承認することで、人と比較せずに過ごしてみませんか?

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【自己評価きちんとできていますか?】

■人の評価が気になる背景は?

仕事でも、人間関係でも、「自分はうまくできない」と考えてしまう背景には、比較することでしか自分と相手との違いを見いだせない狭い視野に囚われている時に起こりやすくなります。

その考えや視野にとらわれてしまうのは

○うまくできないことで笑われた、叱られたことがある
○挫折や失敗をした経験から抜け出せない
○新しい人間関係をうまく築けない
○もともと、自己評価が低い
○仕事ややらなければならないことが多すぎる……など

の時などに、陥りやすくなります。他の人は、毎日を楽しく上手に仕事でも人間関係でもこなせているのに、自分だけがうまくこなせない、時の流れに遅れていく、そんな気持ちになるのは、あなた自身の基盤が揺らいでいる時でもあります。そんな時に、誰かと自分を比較しても、正当な自己評価はできません。

■自己を低く見る理由は何ですか?

自分の基盤が揺らぐ時には、大なり小なりのきっかけがあるものです。例えば、受験や入試試験を失敗した、仕事やママ友などの人間関係で仲間はずれを受けた、上司やチームメンバーに迷惑をかけた、身近な人から暴言を吐かれたなどです。その時の傷つきや不安がうまく対処できないままでいるために、あなた自身が不安定になり、“また、失敗するのではないか”“ダメな奴だと思われているのではないか”と感じてしまうのです。

人と比べて、自分ができない人間に見えるとき、少し苦しいですが、“何があなたをそう感じさせているのか”を整理してみます。

自分で紙に書き出して、整理することもよいですし、更に落ち込みそうな時や不安が強くなりそうなときには、心を許せる友人やカウンセラーの力を借りるのもよいと思います。自分の傷つきや、人と比較してしまう正体がみえると、それだけで自己基盤の揺らぎが収まる場合もあります。

■自分ができることを再認識する

当たり前のことですが、人には良い面と悪い面、秀でた部分と苦手な部分があります。ですが、自己基盤が揺らいでいる時は、自分が半地下にいる状態になり、相手が自分の位置より必要以上に高く見えているのです。

まずは、同じラインに立つために、自分がやってきたこと、できること、得たことを再認識することも効果的です。

仕事上のことであれば、職歴・経歴・資格や役割などがあります。
家族関係であれば、自分の家族、自分の役割、家族の中で体験したこと、得たことなどがあります。
そのほかに学生での経験、友人、地域などなど、あなたを取り囲むすべてのことを考えると、あなたがやってきたことが予想以上に見つかるはずです。

あなたが、人の視線を感じたり、不安を抱いたりする以前には、たくさんの経験や実績が必ずあります。それを整理したうえで、自分自身を客観的にとらえ直します。決して、それまでの自分を“大したことない”“何もやれていない”といった評価をせずに、受け止める。自分という人間が作られたそれまでを、受け止めたうえで、これからのことを考えることに気持ちを切り替えていきます。

■相手のための自分ではないことに気付く

自分の今までを振り返ることは、自分の基盤を再構築させるためのものです。それ以上でも以下でもなく、あなたがあなたとして過ごした過去を振り返るためのもの。そして、そのことで、あなたしかなしえなかった経験や思いがたくさんあったことにも気が付いたと思います。

そのプロセスを経て、今の自分を見つめ直してみます。自分がダメな人間だと、誰かに言われる筋合いなどない自分のこれまでが必ずあります。つらい経験は、それを乗り越えたあなたの強みにもなります。

「今」は必ず過去になり、仕事の相手も、ママ友も、友達や身内から受けた傷も、あなたの中に飲み込まれていくべき過去であることに気が付くと思います。

誰のためでもなく、あなたはあなたとして確実に人生を自分の足で歩いてきました。仕事や人間関係で、不安や自己否定したいほどの経験を受けたとしても、相手のために自分の人生があるわけではありません。

誰のためでもなく、自分が頑張ったこと、乗り越えてきた過去や実績は、あなただけのものですし、あなただけはきちんと受け止め、頑張りを評価してください。人からの評価や非難は、一時的のこと。できないことは、できるように工夫すればよいですし、相手に合わせて無理して自分を抑えるよりも、あなたを生かせる方法をみつけることも、未来を生き生きと生きるための選択になると思います。

まとめ

実は私も、もともと自己評価が低く、さらに色々なことが重なり心のどこかでびくびくしていた時期がありました。すべてが“自分のせい”としか考えられず、そのうえ“性格は変わらない”と言われ、一時は心のバランスを壊したこともありました。

ですが、その時“前の私はこんなじゃなかった”と気が付き、前の自分がどうであったかを振り返り、自分を取り戻していきました。そして、自分自身の弱いところも悪いところも理解したうえで、相手から何か言われても“相手にはそう見えるらしい”と客観的に考えられるようになり、とても楽に生きられるようになりました。

自己評価、きちんとできていますか?あなた自身で、あなたを苦しめることは、本当にもったいないことです。あなたの良さを、あなた自身で認めてくださいね。

ライター:村松まみ(メンタルコーチ・カウンセラー)

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